新しい生理用品といわれ、海外では認知度も使用率も高まってきているという「月経カップ」。わたしは前々回の周期から使いはじめたのですが、その使い心地に関する感想です。

最初にひとことでまとめてしまうと、「最高!」な使い心地で、私には合っていました。

目次

使用している月経カップ

現在使用しているものは、INTEGRO社がだしている「EvaCup(エヴァカップ)」の「サイズ2(ラージ)」サイズです。

EvaCup(エヴァカップ)の中身

「月経カップ」自体は、ライターの牧村朝子さんが書かれていた記事で知り、2〜3年ほど前からなんとなく気にはなっていたのですが、1個5,000円程度とそれなりの初期投資がいるものであることや、牧村さん以外の体験談を目にすることがなかったので、二の足をふんでいました。

そんな中、最近になって日本でも少しずつ広がりを見せているようで、ブログで使用体験を書かれている方を目にすることが増えてきたり、Twitterで使用レポのようなものを目にすることが増えてきたりと、手に入る情報量が以前より増えてきた感じがあったので、エイヤッと使いはじめてみました。

この記事を書いてる時点で、先々月、先月、今月と3周期使ってます。

使用者の基本データ

使用者である自分のステータスはこんな感じです。

  • タンポンの使用経験はない
  • 経産婦(経膣分娩×2)
  • 身長は165cm以上
  • 生理期間は5〜7日で、2〜3日目に量が多い
  • 平日は会社での座り仕事多め

このステータスをもとに、「EvaCup」を販売しているインテグロ社のHPにあった「サイズの選び方」を確認して、月経カップのサイズを「サイズ2(ラージ)」にしました。
サイズの選び方 | インテグロ株式会社

いまのところ、不都合なく使えています。

使い心地について

蒸れない

はじめて使ったのがちょうど夏場だったので、まずは、月経カップを装着しているときの快適さに感激しました!

ナプキンは付けていると蒸れが気になったり、頻繁に取り替えていてもなんだか匂ってくるような感じがしたものですが、月経カップではその不快感がZERO〜でした。あの独特の匂いは、経血が空気に触れることで生じるものらしい。

普段どおりの感覚で、まさに付けていることを忘れるほど。

漏れない

また夜間も漏れませんでした。

ナプキンのときは、特大サイズのものをつけていても寝ているあいだに寝相の関係なのかズレたりして、下着や服が汚れるのがとてつもなく憂鬱・ストレス・不愉快だったのですが、月経カップでは漏れませんでした。

付け外しは慣れ

付け方は、たしかに最初のころは、ちょっとコツというか思いきりが必要でしたが、1周期のあいだで慣れました。また中でカップが開く感覚は、2周期目でわかるようになりました。

取り出しについても、私はさほど苦労せず。

押し出すような感じで力を入れると月経カップが下がり、先っぽについているステムをつかめるので、本体をしっかり親指・人差し指・中指ではさみこんで潰して空気を抜くようにして密着を解除してから取り出せばOKでした。(カップをつぶしてしっかり密着を解除すれば、痛くないです。最初の2〜3回はその加減がわからず痛かった、笑)

日中の手入れはウォシュレットがあれば楽

月経カップは連続12時間装着OKですが、多い日はさすがにそこまで持たないので、日中1〜2回は取り出すことになります。

そしてそんなときは、トイレのウォシュレットを使ってお手入れしています。カップを取り出して、たまっている経血をトイレに流し、ウォシュレットのビデでカップ内をじゃーっと洗い、また付けるという流れです。

もちろん取り出すときに手ががっつり経血で汚れることもあります(しっかりつぶして密着を解除するので。ただビデでカップの中をざっと洗うついでに流してしまえばOK)。なので、片手にペーパーをもってすぐに指やカップを拭えるようにしておくことが必須ですが、3回くらいやれば、そんなに手間どらず始末できるようになりました。まあ人様に見せられるような格好ではないですが。(最初のころは、取り出しはそこまで苦労しなかったものの、再装着のときに中であいた感じがわからなかったので、装着に失敗していないかは気になってました)

ただ、ウォシュレットが付いていないトイレの場合は、始末がやっかいかもしれないです。そのような場合は、トイレに流せるウェットティッシュやペットボトルに入れた水を持ちこむのがよいそうです。

お風呂も気兼ねせず入れる

あとは、(子ども達と)お風呂に入るときも気が楽です。

個人的には、小さい頃に生理中だったのであろう母と一緒にお風呂に入っていて、ポツリ程度の血が垂れたのを見て「ママ大丈夫!? 血がでてるよ」と言ったら、母から「女の人は月に1回血が出るんだよ」と話してもらい、「ふーん」くらいのテンションで受けとめた記憶があるので、『性教育』という点から(も)、子どもに経血を見られることへの抵抗感は私自身はないのですが、

風呂あがりに、体を拭いているときにお風呂マットや床に血が垂れたり、気をつけていてもタオルに付いてしまったりすることがあるのが、すごく嫌でした。

でも月経カップでは、その憂鬱がZERO〜。

煮沸消毒はホーロー容器で

月経カップは、周期の使い始めと使い終わりに煮沸消毒をする必要があります。個人的にはその手間が面倒くさくないとは決して言いませんが、ここまでに書いてきたような使用中の快適さと天秤にかけるとお釣りがくるかなとおもう程度には、自分に合ったツールでした。

煮沸消毒のときは、電気ポットでお湯を沸かし、それを月経カップ専用にしている無印良品のホーロー容器 深型Sに入れ、小口コンロに乗せて10分ほどぐつぐつ煮ています。

▼ 無印良品のホーロー容器 深型S。値段も手頃だし、直火もOK

まとめ

月経カップを使うようになってからは、生理中にナプキンを持ち歩く必要がなくなりましたし、買い置きをそこまで気にしなくて良くなったので、気持ち的にも楽になりました。

ナプキン自体は今も、そろそろ始まるかな? というタイミングでは使っているのですが、多い日用を買うことはなくなりました。月経カップを装着しているときは、おりものシートで十分です。災害などで自由に水が使えなくなるような場合に備えて、生理ナプキン自体は今でも常備するようにしています。

私が使っている月経カップ「EvaCup」を発売している「インテグロ社」は、ホームページ上の情報も充実しているので、月経カップってどんなもの? サイズはどうやって選べばいいの? などの疑問にも結構答えてくれると思います。

また「EvaCup」や、おなじくインテグロ社が出している「スーバージェニー」以外に、日本人女性のために開発された「ローズカップ」という月経カップもあるそうです。

いずれもAmazonや楽天から正規品の購入ができるので、値段と気持ちの折り合いがついたら、ぜひ試してみて欲しいなと思います。

個人的には、月経カップを使うようになってから、経血量ってこんなものかというのを目に見えて確認できるのも面白かったり、ナプキン使用時は2日目くらいにかなりドロっと流れでてくる感じがあったのに、カップに溜まった量を見てみると、体感より少ないような感じがしたのも面白かったりしました。(少ないといっても、生理の経験がない人が見たら、かなりの量だとは思いますが)

あとは月経カップ、日常使いにもすごく良いですが、運動のときにも良さそうだなと思います。

最近は私自身は定期的な運動は出来ていませんが、月経カップがあれば、ナプキンによる蒸れや擦れなど気にせず身体を動かせそうですし、プールもばっちこいだと思います。(生理中でも泳ぎたいような子達にもいいんじゃないかなと思ったり)

月経カップはいずれも1個5,000円程度とそれなりの値段がするので、ナプキンと比べて気軽に買うわけにはいきませんが、もしも、生理にまつわる、特にナプキンにまつわる生理中の不快感が色々あるのであれば、考えてみる価値は十分にあるかなと個人的には思います。

以上、月経カップの一利用者としての率直な感想でした。