政治と私をむすぶ水路と私が投票に行くようになった理由

今週末の7/21(日)に参院選があります。私がフォローしているTwitterのTLでは選挙の話題でかなり盛りあがっていますが、世間一般ではそこまでではないかもしれない。
なので平凡な一有権者として、なぜ私が選挙に行くようになったのか? 書いてみることにしました。

きっかけはこちらの記事です。

特に記事の結び部分で、インタビューを受けた富永さんの、自民党の杉田議員の「同性愛者は生産性がない」発言をきっかけに学生たちのスタンスが変わったかも? と感じられた体験をベースに、以下のことが書かれていました。

若者は政治に関心がないのではなく、関心を持ちたいけど、どう関心を持てばいいのか分からないのだと思いますし、この例のように、個人的体験と政治を結びつける水路を見つけられれば、投票に至るハードルも少しは低くなるのかな、と感じています。
政治の話に抵抗がある若者に、立命館大・富永京子さんが伝えたいこと 「私が投票に行くようになった理由」 | ハフポスト

なので参院選が目前に迫ったいま、私の個人的体験と政治が結びついた水路と、さらにはそこから投票に積極的になっていった理由について書いておくのも一興かなということで、いざ。

個人的体験と政治が結びついた水路

水路1:選択的夫婦別姓

まずはなんといってもコレ。関連するエントリーもこれまでにいくつか書いています。(古い順に)

選択的夫婦別姓制度については、法務省のページからの引用したように、20年以上前、何なら30年ほど前から(!)制度としての導入が提言されているにもかかわらず、いまだに国会での審議すら行われていないのが現状です。

法務省においては,平成3年から法制審議会民法部会(身分法小委員会)において,婚姻制度等の見直し審議[PDF]を行い,平成8年2月に,法制審議会が「民法の一部を改正する法律案要綱」を答申しました。同要綱においては,選択的夫婦別氏制度の導入が提言されています。(chiro補足:平成3年=1991年、今年=2019年)
法務省:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について

さらには、2015年には最高裁からも国会の場で審議すべしと指摘され、2018年には野党共同で1選択的夫婦別姓を認める民法改正案を衆議院に提出しているにもかかわらず、自公連立政権は断固無視。

ということで、選択的夫婦別姓制度が早く施行されて欲しいのに、どうしてされないの、どこまで議論が進んでいるの、なにが問題だと言うの、 と疑問をもったのが、政治と個人的体験の水路 その1でした。

水路2:待機児童問題

2つ目がこれ、子育て・共働き世代として無視することができない「待機児童問題」です。

当事者になる前から働く先輩方が職場にいたので、保育園入れないよ…ヤバイよ… という話は聞いていました。(市役所に「なぜ自分は保育を必要としているのか?」という内情説明文・嘆願文を書いて出すんだよ、という話だったり、両立に悩む話だったり)

そしていざ自分が当事者になったときの怒りや焦燥感。

とくに第一子は早生まれだったので、0歳中途入園は困難、1歳入園も先行き不透明感満載で、結果的にどうにかこうにか復職できたものの、あの入園通知が来るまでの心持ちは、決して忘れられません。

さらには、近隣の保育園を調べていくうえで知った

  • 認可園・無認可園の違い
  • 実態と乖離した人員配置基準
  • 保育士の低賃金労働問題

など、政策と大きく関わる保育現場のあり方についても知ったことが、政治と個人的体験の水路 その2です。

そして子どもの成長とともに、保育環境だけでなく、じわじわと進められつつある学童保育の規制緩和や、小学校ではじまった「道徳」の成績づけなど、横たわる水路はどんどん広くまた深くなってきています。

水路3:投資

最後の1つが「投資」です。

大学生のころから本当に微々たる額でしたが、外貨預金やFX、投資信託などを対象に投資をしてきました(個別株はやったことなし)。 いまも、つみたてNISAやiDecoでの資産運用をしています。

すると、リーマンショックのやや前から今まで、ほんとうに自分の生計から許す範囲内の微々たる額での投資ですが、国同士の関係、世界情勢、国の政策、統計情報から、状況が目まぐるしく変わることを体感できました。

民主党政権時代には100円を切る円高だったのが、自民党に変わった途端に100円を超える円安になったり、株価が倍以上にはね上がったり、マイナス金利政策で国債の金利が変わったり、株価にクジラことGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動きが大きく関係していることを知ったり。

生きていくのに避けては通れない「お金」を糸口に、各国の経済政策が少しばかり気になるようになり、日本のそれについても興味を持つようになりました。そんなわけで、水路の3つ目は「投資」でした。

投票に行くようになった理由

このように大きく3本ほどの個人的体験と政治を結ぶ「水路」があったわけですが、そこから投票自体にも前向きになったのは、もう端的にいうと「安倍政権(自民党)、やばい」と思ったからです。

20代のころは、誰に入れても変わらないし、と参政権を放棄したことが何回もあります。ですが、いま、この状況は、そんな悠長なことを言っていられる段階でないという危機感にかられています。

自民党、やばい? と最初に感じたきっかけは、「自民党が出している改憲草案」でした。

自分の過去のツイートを遡ってみたら、7年前の2012年、まさに民主党の野田政権から安倍政権に変わった衆議院選前後にこんなことをつぶやいてました。

いつの間にやら選挙の争点として格上げされた「改憲」というキーワード。
オリンピックに合わせて改憲、2020年までに改憲、自衛隊のために改憲、野党がまったく議論してくれない改憲、と口を開けば呪詛のように改憲、改憲いっている自民党の安倍総裁ですが、自民党が党のHPで公開している憲法改正草案を読んだことのあるかた、どれくらいいらっしゃるでしょう?

まだ読んだことがなくて、投票にも消極的だという方には、ぜひとも一度は目を通していただきたいです。
▼ ここで読めます。上段が自民党による改正草案、下段が現行憲法という形式で公開されています。
日本国憲法改正草案 | 資料 | 自由民主党 憲法改正推進本部

リンク先を開いていみると、こんな感じで見られます。
▼ 上段の太字のものが、自民党による改正案
自民党による憲法改正草案の前文自民党による改憲草案の国旗・国歌について

まずは初っ端からこんな感じで、「誇りと気概を持って」とか「家族で助け合って」とか、その後につづく「良き伝統」とか、国歌・国旗についても「尊重しなければならない」など。言葉のチョイスにぞっとします。国家権力をしばるための「憲法」に書き込む内容か!?

国旗・国歌については、すでにじわじわと教育現場に入り込んできている現状があり(幼稚園や保育園の運営指針に「国歌・国旗に親しむ」という文言がはいった)、それに対する危機感&嫌悪感は以前にも書いたことがありますし(保育所の運営指針に関するニュースを見て、朝から目の前が暗くなった)、
一つ一つに言及していくと切りがないですが、新たに設けられている24条の文言や、まるっと削除された97条の代わりに加えられている102条とか、泣きたくなるほどぞっとします。

▼ 家族のあり方に口をだしてくる24条。基本的人権に関する97条が削除され、憲法の尊重を強制してくる102条。自民党の改憲草案 24条の文言自民党の改憲草案 まるごと削除される97条

あとは、報道などでは改憲というと自衛隊に関わる「9条」が本丸とでもいうような書かれ方が多いですが、改憲の真の目的は「緊急事態条項」の追加であるということは多くの人が指摘している通りです。
▼ 国会による承認は事後でも可とする、最強の魔法の杖
自民党の改憲草案 緊急事態条項について1自民党の改憲草案 緊急事態条項について2

▼ つい先日、「モーニングショー」でも言及されたとのこと
『モーニングショー』が自民党の改憲案「緊急事態条項」の危険性を検証! 田崎史郎の代弁解説に羽鳥慎一まで鋭いツッコミ (2019年7月16日) – エキサイトニュース

あとはもう政権に返り咲いてからの6−7年間、出てくる出てくる歯止めの効かなくなったアレやコレ。

  • ジェンダー平等感覚の欠如
  • マイノリティな方々の人権の軽視
  • 森友加計問題疑惑
  • 公文書の改ざん
  • 統計偽装
  • 言葉の軽視
  • 記者会見での官房長官の対応
  • アホな閣議決定の乱発

どれもこれも怒りで自家発電できたら…と思うくらい一線を越えていることだらけです。

というわけで、今回の参院選も私は「野党共闘2」を断固支持します。

投票率が50%を切るかもという予想すら出ている悲しい状況の参院選ですが、一人でも多くの方に自分と政治のあいだに流れているはずの水路を見つけて、投票所へと足を運んでもらいたいと思っています。

投票のための参考資料

でも、テレビは選挙後にしか特番やらないし、党のホームページとか見に行ってもわかりにくい…という気持ち、とってもわかります。
ですが、ほんとにたった一つでも良いので、このネタだったらこの党に賛成だな、と思うものがないか探してみてください。
せっかく手にできた選挙権を無駄にせず、少しでもよい未来を次世代に手渡たせることを願って。

以下、工藤 彩音さんという方がFacebookで公開されている画像をお借りしました。

工藤さんが作られたイラストで整理されている論点は、

  • 消費税どうしたい?
  • 原発をどうしたい?
  • 年金どうしたい?
  • 憲法どうしたい?
  • 同性婚の法整備をどうしたい?
  • 保育士不足問題をどうしたい?
  • 沖縄の米軍基地どうしたい?
  • 高等教育の学費どうしたい?

です。どれかひとつは、身近に感じるものがありませんか!?





  1. 立憲民主、国民民主、共産、自由、社民各党と衆院会派「無所属の会」 
  2. 立憲民政党、国民民主党、共産党、社会民主党、れいわ新選組などの野党が協力して選挙活動を行うこと