【LaTeXiT】コンパイルエラーが出ていないのに画像ファイルが表示されないエラーを解消したときの流れ
LaTeXiTで数式を出力しようとしたところ、コンパイルエラーは出ていないのに、画像(PDF)に何も表示されないというエラーに遭遇。その原因解明までの流れです。
PowerPointで数式を色々表示させたい!ということになり、デフォルトの数式エディタも前よりだいぶ使いやすくなったものの、まだちょっと物足りないな…となり、調べていて知った「LaTeXiT」を使うことにしました。(LaTeXiTはMacTeXのGUIアプリケーションとして含まれているもの。Homebrewでインストールしました)
目次
LateXiTの環境設定
もしかすると日本語も使うかもしれないので、「latex+dvipdf」環境にし、ここの情報をもとに、コマンドのパスをデフォルトから下記のように変更しました。
そして、いそいそとパネルに数式コマンドを入れて「LaTeX it!」してみたところ…
たとえば、こんなの
\alpha + \beta = \gamma
PDFが白紙…
PDFは生成されているのですが、数式は一切表示されず!
Ghostscriptを疑う
数式(Tex)は処理されているっぽいのに、PDFに出力されない。
ということは、Ghostscriptが怪しいのでは?とすぐにではないですが思いいたり、ターミナルでゴニョゴニョ自分のPCに問いかけてみました。
リンク先を確認したり、
$ls -la /usr/local/bin/gs
パスの先にあるファイルの中身を確認、
$file /usr/local/bin/gs
した結果、LaTeXiTの環境設定で通したGhostscriptへのパス/usr/local/bin/gs
が、かなり古いバージョンのgs(executable i386)を指していることがわかりました。(おそらく、新PCへの乗り換え時に、前PCの環境を繰り返しインポートして使ってきていたため)
Homebrewでpathを更新
ということで、
(ついでに)Hemebrewでその他のパッケージも更新し、
$brew upgrade
古いGhostscriptのリンクを削除・上書きするコマンドを実行。
$brew link --overwrite ghostscript
無事、PDF出力されました
で、満を持してLaTeXiTで「LaTeX iT!」してみたところ、無事数式が出力されました。もう一回ターミナルからGhostscriptの中身を確認してみたところ、きちんと最新のgsにパスが向けられていました。
LaTeX環境を構築するのは本当に楽になりましたが、何かしらエラーが起きると、いつもオタオタワタワタしています。
でも無事解決できてよかったです。