記憶をもとに、中学受験の今と昔を比べてみようかと思います。
今年は5月から冷房稼働。昔より今のほうが生きやすくなっていることは多々あれど、「気温」に限っては、昔のほうが良かった。間違いない。
さて今回の記事では、30年ほど前の自分自身の中学受験時の記憶と子どもの中学受験時の体験を合わせて、中学受験の今と昔を比べてみたいと思います。
これまでの中受振り返りシリーズはこちら▼
とは言いつつも、記憶もおぼろ気で正確性への担保もないので、話半分に読んでいただければ幸いです。
学習内容・出題傾向
私が当時通っていたのはNで、子どももNだったので、あくまでNとしては、という話しになりますが、テキストの内容はそこまで変わっていないように感じました。
もちろん、ここ30年ほどで世界情勢も移り変わっているので、その辺りの内容は新しいですが、基礎知識としてテキストに載せられている内容や量には、体感的に大きな違いはないかなと、子の解き直しなどに付き合って思いました。
ただ実際の入試問題においては、基礎知識と資料を組み合わせて解かせるような問題が、全体的に増えたように感じました。また上位校では、求められる基礎知識の細かさと正確さが、以前より上がっているかなとも。
資料の読み取り問題が増えたことによって、問題用紙内の文字量も昔より増えているかもしれません。
学校の顔ぶれ
大きく違うのはココですね。その最たる例が渋渋や渋幕かなと。
また全体的に、神奈川県の学校人気が下がってきているようにも感じました。男子校で言えば、栄光と聖光の入れ替わりにもびっくり。
顔ぶれの変化には、少なからず少子化と共働きの影響もあるのではないかと思います。
昔のようにベッドタウンに子どもがたくさんいて、郊外の私立への需要も一定数あった時代とは変わり、都内や利便性のよい学校への人気の高まりを感じました。
女子校も豊島岡や鷗友や吉祥女子が台頭してきていたり、都立中高一貫校の出現の影響か学芸大附属中が軒並み衰退していたり、開成・筑駒は不動なれど、その他の男子校はレベル感が変わってきていたりなど、栄枯盛衰を感じました。
受験日程と受験戦略
ここも大きく変わりました。なんといっても、午後入試の出現。
昔は午後入試がそもそもなく、またネット出願などというものもなく、保護者が直接窓口へ赴いたり郵送したりして出願という時代だったので、受験の仕方が今とはまったく異なっていました。
今は1−2日目の段階で絶対に安全校を受けて合格を1つは掴んでおきましょう!というのが鉄板の戦略かと思いますが、昔は1−3日目は熱望校・適性校をとにかく受け、4−5日目+αに安全校を受けるとの戦略が一般的だったように思います。
合格発表も当日に出るなんてことはなく、早くて翌日でしたし、結果に応じて出願するなんてことも5日目辺りまでは一般的でなかったように記憶しています。
なので、子どもの受験時代に「すでに志望校に合格しているのに、行く気もない学校を受けるなんて、辞めて欲しい!!」的な批判(?)コメントを見かけたこともありましたが、昔は1−3日の段階で合格を掴んでいても、もう出願済みだからと、5日目まで全て受け切ることも珍しくなかったかなと思います。(受験回数で言えば、1−3日目まで午前・午後受験するのと大差ないですし)
今後も、技術の発達と少子化の影響で、受験日程や方式は目まぐるしく変わっていくだろうなと予想しています。どこも大変…。
成績開示方法
昔のNでは、テストごとに毎回1000番くらいまでの子の氏名が載せられた順位表が、個人成績表とセットで配られていました。
順位表は、表紙に10–15番くらいまで、2ページ目に35番くらいまでの子の名前が漢字で書かれ、それ以降はカタカナ表記という形式だったように記憶しています。(35番くらいまでは、科目ごとの点数も載せられていたかも?それ以降は合計点だけ)
今のNには、もうそのような氏名入り全体順位表システムはありませんでしたが、校舎内での順位表の掲示や点数順での座席制度は変わらずのようでした。
1クラスの人数
これは同じN通いならではの比較かもですが、1クラスの人数は減っていました。
公開模試などの全体の受験者数は1万人程度だったので、昔とそこまで変わらない規模感な記憶ですが、1クラスの人数は30名強だったのが20名程度になっていいるようでした。
ただこの点については、少子化や少人数教育の普及というだけでなく、通っているエリアによる違いもあるかもしれません。
塾の顔ぶれ
最後はこれ。これも大きく変わりました。
昔の関東圏は日能研と四谷大塚の2強でしたが、今は、特に上位校向けでは、SAPIXと早稲田アカデミーが人気なのではないかなと思います。
漏れ聞こえてくる体験談を見る限りでは、どちらも演習量が多い印象で、いまのAIが取っているような戦略にもちょっと近いのかなと思ったり。とにかく量に触れさせて、パターン化させるというか、確率空間を作らせるというか。
とは言え、中学受験はある程度のところ、演習量の積み重ねによるパターン学習というか、処理能力スピードが求められる側面が厳然と存在することは否めない…!それは、今も昔も変わらずかなと思います。
以上、昔語りでした。
今回で第5弾となる中学受験ふり返りシリーズは、次回が最終回の予定で、子に中学受験についてインタビューしてみた内容をさくっとまとめて、締めくくろうと思っています。
では、また。
