先月は松谷みよ子さんの自伝『じょうちゃん』を読みました。

「じょうちゃん」という呼び名のルーツでもある経済的に恵まれていた幼少期の思い出から始まり、父との別れ、戦前戦後と重なっていた少女~女性になる時代、

そして人形劇団を立ち上げ、お話を書くようになり、結婚生活、子育て、夫との別れまでの怒涛の一冊でした。

余談ですが、父親の選挙活動を手伝ったというエピソードも書かれていたのですが、母親と一緒に手伝いだけして帰ったという下りがあり、女性が選挙権を得たのは第2次大戦後のことだった、という事実を実感。

結婚生活、子育て、夫との別れまでの期間は、『モモちゃんとアカネちゃん』で描写されていた部分とも重なっています。

松谷みよ子さんの本は、絵本や『ちいさいモモちゃん』などで親しみがありましたが、松谷さんご自身の生き様はまったく知らなかったので、こういう方だったのかと新鮮でした。

もう一冊自伝(『小説・捨てていく話』)を書かれているそうなので、次はそちらを読んでみたいと思います。

読書メーターでのまとめ2015年11月の読書メーター

読んだ本の数:1冊

読んだページ数:272ページ

ナイス数:4ナイス

自伝 じょうちゃん (朝日文庫)自伝 じょうちゃん (朝日文庫)感想

その後についての自伝も読んでみたいと思います。

読了日:11月19日 著者:松谷みよ子

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