ふと思い出して、今江祥智『優しさごっこ』と『冬の光ー続・優しさごっこ』を再読。

小学生の頃、灰谷健次郎の作品などと一緒に親が買ってくれたものなので、もうかれこれ20年くらい手元に持っている本たちです。

1980年代に書かれた作品なのですが、わりとジェンダーフリーな感触の小説で、人と人との関わり方も情とドライさのバランスが心地よく、昔からふと読み返すことの多い作品です。

氷室冴子『海がきこえる』はジブリが映像化していた作品なのですね。たまたま夫の本棚にあったので、読みました。胸が悪くなるような嫌な人というものは出てこないので、安心して読める青春小説でした。

あとは遥洋子『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を読みました。

これも結構前の作品で、タイトルは聞いていたものも読んだことがなかったので、読んでみました。

関東圏在住なので、遥洋子氏にはほとんど馴染みがないのですが、タレントとして活動を続けながらも、東大の上野研のゼミに参加してジェンダー論に関する膨大な文献を読み込んでいくことで、仕事を通じて自身が抱いていたもどかしさにどう対応していくか、もがきながらも進んでいく姿が書かれていました。

面白かったです。

他の著書も少しずつ読んでいきたいなと思ってます。

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1333ページ
ナイス数:4ナイス

海がきこえる海がきこえる
読了日:10月23日 著者:氷室冴子
冬の光―続・優しさごっこ (新潮文庫)冬の光―続・優しさごっこ (新潮文庫)
読了日:10月22日 著者:今江祥智
優しさごっこ (新潮文庫)優しさごっこ (新潮文庫)
読了日:10月22日 著者:今江祥智
東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)
読了日:10月12日 著者:遥洋子

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