NHK大河ドラマ『真田丸』が面白い
久しぶりに大河ドラマを毎週観ています。
録画ですが、毎週遅れのないように観ているのは『龍馬伝』以来かもしれないです。
そんな『真田丸』の個人的お気に入りポイントがこちら。
無理な主役感がない
主人公は真田幸村ですが、現時点では、父の昌幸や兄の信之の方が出番が多く感じます。
もちろん幸村(今の名前は信繁)も出てくるのですが、無理やり出番を増やしている感じでもなく。
ここ最近の大河ドラマでは、どうしても、フィクションとして楽しむにしても、ちょっとご都合主義の枠を越えてくるような、前に前にしゃしゃり出てくる様なキャラクター設定が続いていたので、『真田丸』はその辺の按配がよい感じです。
また話を幼少期から始めず、青年期辺りから始まったのも、新しい感じでした。
画面が明るい
この点は、高画質対応への技術が蓄積されてきたこともあるのかもしれませんが、個人的に見やすい明るさと色味になってきたなという感じがします。
『八重の桜』辺りから、わりと見やすい明るさになってきていたでしょうか。
『龍馬伝』や『平清盛』は、青味が強く、モヤ〜っとした暗い画面だったので、話は面白いのですが、目の疲れる感じがありました。
『真田丸』も、「お、スタジオ!」と分かるような場面がたまにありますが、青くて暗くて見にくいよりは、嬉しいです。
割り切った時代考証
ポンポンとテンポ良く交わされる言葉の応酬も面白いのですが、あの時代に親子で男女で、あんなに気やすく話す風潮があったのかなかったのかな?という点など。
あくまで、今までの時代劇から形作られた私の中でのイメージですが。
その辺りにこだわらず、でも威厳を損なわせず、パワーバランスを伝えつつ、無理がないのが凄いなと思いながら観ています。
などなど。毎週楽しみに見ています。
オマケ
個人的な『真田丸』絡みのオススメ本をつらつらと4つほど紹介。
池波正太郎著『真田騒動 恩田木工』
幸村の兄、真田信之(信幸)が主役とも言うべき1冊ですが、とにかく生き様が格好良くてですね。このイメージが強かったので、当初、信之役が大泉洋さんだと知ったときは「…」となりました(笑)(父親に振り回されている大泉洋さんの信之も面白いです)
池波正太郎著『真田太平記』
全12巻の大作です。こちらは真田に関わる人々の群像劇でしょうか。
でも、当時の貴重な情報源であった真田家お抱えの忍者達(草の者)も主役と言えるかもしれません。
1冊目の『真田騒動』は晩年期の信之でしたが、こちらは壮年期辺りの信之で終わります。
とにかく長いので、私も読んだものの、すでにあらすじは大分うろ覚えです。
大和和紀著『イシュタルの娘〜小野於通伝〜』
真田家に関わる形でちょっと顔をのぞかせる女性が小野於通です。
私も上の2冊とこの漫画でしか知らないですが、生い立ちや生き様も面白い女性です。大和和紀さんが描きたくなるような女性だな、と勝手に納得。もう12巻まで出ているとは知りませんでした。(読んだのは4巻まで)
隆慶一郎著『影武者 徳川家康』
上・中・下巻の3冊構成です。
真田家ではなく、かの有名な徳川家康をはじめとする徳川家に関する小説ですが、とってもとっても面白いので紹介。
舞台は関ヶ原の戦いから始まります。題名から分かるように、家康の影武者が主人公の小説です。
読んだらですね、きっと冒頭から引き込まれます。どうなるの?どうなっていくの?と。
個人的には、あまり目立たない存在である徳川秀忠にも光が当てられていて、それが新たな秀忠像といいますか、う〜むと唸るような秀忠像で、家康と家光の間にはさまれた可もなく不可もなくという秀忠像を覆される感じで、そこも面白かったです。
以上、『真田丸』が面白いよという想いとともに、この小説も面白いよという熱い想いを述べてみました。
明日の放送も楽しみだ!