先月は3冊。

そのうちの1冊は、先月、仕事に関連する書籍を探すために図書館をふらふらしていて、偶然目にとまったモノです。

松原隆一郎・堀部安嗣著『書庫を建てる』

タイトルから素敵です。書庫を、建てる。憧れます。

本によれば、依頼者の松原隆一郎さんは東大の教授をされている方で、建築家の堀部安嗣さんとは、以前に自宅や奥様のお店の設計をお願いした縁から、今回も依頼することになったとのこと。

本の前半では、なぜ松原先生が書庫を建てる必要に迫られたか?ということが述べられています。

「ただ単に蔵書を置くスペースを確保したいがために、このプロジェクトが始まったのではない」という点が、個人的には面白かったです。

また「建築」については、設計者の堀部さん自身が綴られており、ある建物を設計するにあたっての信条や、設計に試行錯誤する過程なども垣間見れ、興味深かったです。

ある建物を建てるにあたって、そのコンセプトやデザインが進化していく過程を目にできる機会は中々ないので、読み応えがありました。

本の冒頭には、完成した建物内部のカラー写真が載っており、穴蔵的な空間に螺旋状に収められている膨大な蔵書のたたずまいは、圧巻、の一言です。

また本の合間には、堀部さんによる図書館の建築案のデッサンがありました。円柱形の空間を連結していくもので、実現されたら居心地も良さそうですし、面白そうだなとも思いました。

近所の小さな本屋さんでも、建築雑誌系のコーナーに置かれていたので、人気のある本なのですね。

楽しい1冊でした。

他には、よしながふみさんの対談集もやっと読め、満足!な1月でした。こちらも大変面白かったです。

読書メーターでのまとめ

2015年1月の読書メーター

読んだ本の数:3冊

読んだページ数:791ページ

ナイス数:6ナイス

民家再生の実例 全国事例50民家再生の実例 全国事例50

読了日:1月14日 著者:
書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト

読了日:1月14日 著者:松原隆一郎,堀部安嗣
あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)感想

第一線の方々はほんと色々読んでいるし、アンテナが広いし、とことん考え抜いているのだなと改めて思わされました。堺さんとの対談を読んで、見ていなかったドラマもちょっと見てみたくなりました。

読了日:1月8日 著者:よしながふみ

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