読んだのが遠い昔に感じられます。先月は祖母の家にあった『神様のカルテ 2』を読みました。

1巻目は読んだことがなく、いきなりの2巻目だったのですが、映画『神様のカルテ』は観ていたので、なんとなくわかるかなと思い、ページを開いてみました。

ひと言で感想を言いますと、小説も「とてもよかった」です。身も蓋もない(笑)

神様のカルテ2』では、仕事と家庭のバランスをどう取っていくのか?、家族の思いは?また、医師としての使命感とどう折り合いを付けていくのか?、という話が展開されていました。

かつて『ER』、やや最近では『グレイスアナトミー』というアメリカのドラマを見ていても思ったことですが、お医者さんのタフさにはほんとうに頭が下がります。

しかし息子ができてわかったことですが、そういった勤務状況の人と家庭をもち、家族が増えたとしたら、頼りたいときに頼ることもできず大変だろうな…と心底思います。

今回の小説のなかでは、家族にも焦点が当てられていましたが、あけすけに不満が語られることはなく。

それぞれが語らずに胸のうちにしまっている想いもたくさんあるのではないだろうな、と読みながら思ってしまいました。

映画は、原作とやや設定が違うようなのですが、映画版『神様のカルテ2』もいずれ観てみたいなと思っています。

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:384ページ
ナイス数:11ナイス
神様のカルテ2 (小学館文庫)神様のカルテ2 (小学館文庫)感想
医者も1人の人間。ほぼ休みなく夜勤をこなすタフさには頭が下がります。温かく強い友情と愛情、語られない葛藤もそれぞれの内にあるのだと思いつつも、素敵な姿がありました。
読了日:5月5日 著者:夏川草介

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