先月までアウシュビッツに関する本をいくつか読んでおり、気が滅入ってきていたため、今月は小休止。

趣向を変えて、モンテッソーリ教育に関する本を読みました。

モンテッソーリ教育とは?

実は私自身、モンテッソーリ系の幼稚園に通っていたのですが、どういう理念や方針のもとになされている教育なのか?そのことについて全く知らなかったので、読んでみることにしました。

モンテッソーリ教育に関する本は色々出ているものの、その中でクレヨンハウス発行のものを選んだのは、先月、澤地久枝氏と落合恵子氏(クレヨンハウスの主宰者)の対談本を読んだ(2016年5月中に読んだ本)からというのも、ちょっとあります。あとは、やはり、一番写真が豊富で読みやすそうだったから。

また、子ども向けに(?)ひらがな中心で書かれた自伝(『マリア・モンテッソーリ―世界がもっともよくなるようにどりょくした人』)も読みまして、

  • マリア・モンテッソーリが女性として初めて医学博士になった人であったということ
  • 刺激に飢えている障害児の様子を見て、子どもの成長段階に合った道具を与えるアイデアを思いついたこと
  • 世界各地で精力的に「子どもの家」を運営していったこと

なども知りました。

ムック本には、モンテッソーリ教育を行っている幼稚園や保育園の写真がたくさん載っていたのですが、その写真をみていて、「あ、この教具、使ってたな」と、断片的にではあるのですが、幼稚園時代の記憶が蘇ってきたりもし、楽しかったです。

モンテッソーリの教具『モンテッソーリの子育て』より

▲ 友達何人かで、このビーズを各自好きなだけ掴んで袋にいれ、その後、みんなでそれを集計するという「銀行ごっこ」という遊びがあったのですが、それが好きで、よくやってました。

息子をモンテッソーリ系の保育園または幼稚園に通わせることは、場所的にも時間的にも難しそうなので、考えてはいないのですが、「自分で出来ることは、自分でする」という自主自立の精神は、積極的に養っていきたいなと思っています。

満州引き揚げに関する自伝

もう1冊は、澤地久枝氏が自信の少女期について書いた『14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還』を読みました。

戦後の満州という、日本政府から無視され、情報から隔絶した地域で、当時14歳であった少女がどのように生き、また周囲の人々とどのように過ごしてきたのか。

これだけの月日が流れていても、いまだに様々な思いを押し込めて書く辛さのようなものが伝わってきましたし、世の中の空気のようなものに飲み込まれる怖さも伝わってきました。

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:320ページ
ナイス数:5ナイス

14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 (集英社新書)14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 (集英社新書)感想
当時の経験を語るには、これだけの時間の経過が必要だったのかもしれないと、読んで思った。
読了日:6月30日 著者:澤地久枝
月刊クーヨン増刊 モンテッソーリの子育て 2010年 03月号 [雑誌]月刊クーヨン増刊 モンテッソーリの子育て 2010年 03月号 [雑誌]
読了日:6月27日 著者:

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