2016年11月中に読んだ本
先月は、新しいものを1冊、最読本3冊でした。
1冊目:『罪と罰』を読まない
先月新しく読んだ1冊は、読書メーターで見かけて面白そうだなと思った『「罪と罰」を読まない』。
ドストエフスキー著『罪と罰』、私も読んだことないのですが、同じく読んだことがないという作家さん達4人(岸本 佐知子、三浦 しをん、吉田 篤弘、吉田 浩美氏)が集まり、司会から部分的に与えられる手がかりをもとに、こんな話なんじゃないか?と好き勝手想像している読書会(?)の様子をまとめた本です。
与えられた手がかりは、大きく以下の4つ。
- 登場人物一覧と簡単な紹介文
- 小説の最初と最後の1ページ程度の文章
- 何ページと指定したところの文章
- おぼろげなあらすじを知っているという吉田氏のコメント
これをもとに、小説の筋を推測していくのですが、皆さん作家さんなので、「このぐらいの文量の小説なら、この辺りに山場をもってくるんじゃないか?」とか「この登場人物が鍵になるんじゃないか?」とか「この人とあの人がああなってこうなって、とかじゃない?」と、話が限りなく膨らんでいくので、読んでいてめちゃくちゃ面白かったです。
また最後には、みなさん小説をすべて読んでからの読書会もあり、その様子も収められているのですが、これまた、「あの登場人物はなんなんだ」とか「あのシーンはなんなのだ」とか「主人公は気を失ってばかりだ」とか「あのシーンは最高だ!」など、読後のほとばしる熱い感情が飛び交っていて(みなさん読書メモ、ノート持参&本には付箋あり)、
そういう風に読むのかとか、書かれていないことをそう読み取るのかなど、実際に創作している人達ならではの鋭い視点も感じられ、ほんとに、すこぶる面白かったです。
それでもって私も、『罪と罰』が身近に感じられましたし、読んでみたくなりました。
私は『罪と罰』を読まずに最後まで読み通してしまいましたが、最後の読書会前に中断して、『罪と罰』を読むのもありだと思います。読まなくても、存分に楽しめましたが。
その他3冊:影武者徳川家康
あと読んだのは、『真田丸』で星野源さん演じる徳川秀忠を見ていたら、また読みたくなった『影武者徳川家康』の上・中・下巻でした。(『真田丸』が面白いでも、ちょっと触れた本です)
『真田丸』で最初に秀忠が登場したシーンでは、結構癖のある人物として描かれるのかな?と思ったのですが、続けてみていると、癖があるというよりは、ただただ父である家康とは時代が違うことを感じさせる秀忠なのかな、という感じです。
『真田丸』ももう残り僅かですね。最期まで見届けたいと思います。どう描かれるのか楽しみです。
11月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:2235
ナイス数:3
『罪と罰』を読まない
読了日:11月28日 著者:岸本 佐知子,三浦 しをん,吉田 篤弘,吉田 浩美
影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
読了日:11月13日 著者:隆 慶一郎
影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)
読了日:11月12日 著者:隆 慶一郎
影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)
読了日:11月12日 著者:隆 慶一郎
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