2014年12月中に読んだ本
先月は3冊。そのうち,小説は1冊。
江國香織さんの『真昼なのに昏い部屋』を読みました。
結局は他人同士である夫婦
江國さんの小説には夫婦が登場することが多いですが,
はたから見ていると仲睦まじそうな夫婦なのに,肝心の二人はどうしたって通じ合えていない部分・断絶している部分を抱えている。その描き方が絶妙で,読んでいていつもゾクッとします。
違う人間なので,同じものを見ているのに,そこから受け取るものは違う。
でもって,普段はそれに上手いこと折り合いをつけて日々くらしているのですが,それが突然,何かのキッカケで表出してくることがあるかもしれない。
そんな怖さをあらためて突きつけられます。
リノベーションに興味あり
あとは,住宅関連の本を2冊。
巷の広告などでも”リノベーション”という単語を目にする機会が増えてきているように思います。興味があるので,目下情報収集中です。
今回読んだ本は「ecodeco」という会社の方が書かれた本ですが、「LOHAS studio」や「リノベる」という会社などの事例集も、見ていて楽しいので、寝しななどにときどきHPを開いています。
【リノベーション】あなたの家がテレビドラマのような空間に。【LOHASstudio】
中古マンションの物件購入からリノベーションまでをご提供!リノべる。
おまけ
江國さんの作品で個人的に一番好きなのは,『思いわずらうことなく愉しく生きよ』です。
タイトルがいい!見てはいないのですが,NHKで何年か前にドラマ化もされていたと思います。
3姉妹それぞれに抑圧されてきた、または、してきたポイントが異なるので,他者との関係の築き方や継続のさせ方もバラバラで。
自分達の抱えている”執着”をそれぞれ断ち切るお話,といった内容でしょうか。好きな一冊です。
読書メーターでのまとめ
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:448ページ
ナイス数:5ナイス
ビギナーのための賢い家のつくり方 中古を買って、リノベーション。
読了日:12月25日 著者:谷島香奈子+EcoDeco
家を買う前に考えたい! リノベーション
読了日:12月25日 著者:高橋洋子
真昼なのに昏い部屋 (講談社文庫)の感想
江國さんの作品には,話の通じない夫がよく出てくるが,ほんとに話の通じなさ加減の書き方が上手くて怖い。外からはなんの問題もない仲睦まじい夫婦に見えるのに,当人同士はまったくかみ合っていない怖さ。
読了日:12月6日 著者:江國香織