2016年4月中に読んだ本
先月は8冊。わりと読みました。内訳は、
小説を1冊。
- 三浦しをん著『まほろ駅前狂騒曲』
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実写版のドラマ・映画も観ました。キャストが全員イメージ通り。
随筆、エッセイを2冊。
- 松谷みよ子著『小説・捨てていく話』
- 幸田文著『雀の手帖』
伝記物(?)を1冊。
- 田中修司著『西村伊作の楽しき住家』
文化学院の創立者であり、また、これまでの客間中心だった住居文化から、居間中心の住居文化への転換を提唱した人とのことでした。まだまだ設計された建物がいくつか現存しているそうなので、機会があれば、訪れてみたくなりました。
その他は、第2次世界大戦に関する本を4冊でした。
その中の2冊、
- 梯久美子著『昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)』
- 梯久美子著『昭和二十年夏、女たちの戦争 (角川文庫)』
は、インタビュー集です。
前者は、俳人・金子兜太、考古学者・大塚初重、俳優・三國連太郎、漫画家・水木しげる、建築家・池田武邦の5名、
後者は、作家・近藤富枝、評論家・吉沢久子、女優・赤木春恵、元JICA理事長・緒方貞子、作家、評論家・吉武輝子の5名から、
戦中戦後の体験談や思いなどを聞きとり、まとめられています。
兵士として前線にいた男性からの視点、銃後の守りとして前線にはいなくとも生き抜いてきた女性からの視点。
合わせて読むことで、より一層考えさせられました。
残りの2冊は、強制収容所からの女性生還者による手記です。
- エヴァ・シュロス著『エヴァの時代―アウシュヴィッツを生きた少女』
- レナ・K. ゲリッセン , ヘザー・D. マカダム著『レナの約束』
『エヴァの時代―アウシュヴィッツを生きた少女』を綴ったエヴァ・シュロスは、『アンネの日記』を残したアンネ・フランクの義姉(となった人)でもあり、義父となったオットー・フランクについても、生還後の生活の中で軽く触れられていました。
『レナの約束』も含め、これらの本に関する感想は、別途、書き留めておきたいと思っています。
2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2434ページ
ナイス数:18ナイス
エヴァの時代―アウシュヴィッツを生きた少女
読了日:4月28日 著者:エヴァシュロッス
西村伊作の楽しき住家―大正デモクラシーの住い
読了日:4月26日 著者:田中修司
昭和二十年夏、女たちの戦争 (角川文庫)
読了日:4月15日 著者:梯久美子
レナの約束 (中公文庫)
読了日:4月14日 著者:レナ・K.ゲリッセン,ヘザー・D.マカダム
昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)の感想
戦後の大学で、従軍した者と従軍せずにすんだ者たちとの間に確執が生じていたことを、初めて知った。終わったことについて批評することは容易いけれども、その時代の当事者であったならば、どう振る舞うことが出来たというのだろうか。
読了日:4月11日 著者:梯久美子
雀の手帖 (新潮文庫)の感想
話があちらこちらに飛ぶ感じなのに、不思議とああそういうことか、となるエッセイ。
解説の出久根達郎さんの文も面白かった。
読了日:4月8日 著者:幸田文
小説・捨てていく話の感想
夫であった人を振り返り、戦友と表す松谷さん。『モモちゃんとアカネちゃん』に書かれていた内容が、もう少しあらわに描写されていた。
読了日:4月7日 著者:松谷みよ子
まほろ駅前狂騒曲の感想
温かな読後感。
そして、多田と行天をはじめ、映像版のキャストはばっちりはまっているなと改めて思った。
読了日:4月3日 著者:三浦しをん
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