先月は暑さにやられ(?)、しっかりと読んだのは1冊だけ。夏川草介『神様のカルテ 3』を読みました。

『神様のカルテ』は、原作と実写を入れ子状態で読んだ&観たという状況です。

1作目にあたる部分は実写化された『神様のカルテ』で、2作目については本で読んだだけで、映画はまだ観ていません。

『神様のカルテ 3』は、なかなかシビアな展開になっていると言いますか、癖のある女医さんの登場で、一止自身があらためて医師としての自分をふりかえり、自分が提供できる医療について考え、新たな一歩を踏み出していく姿が描かれていました。

舞台となっている信州・松本にも行ったことがあるので、読んでいるとあの空気感が周りに立ち上がってくるような気がします。

4巻もいずれは出るのかな、どうなのかな。執筆されてはいるそうですが。

「神様のカルテ」という言葉は、僕の中では悲観的な言葉なんです。人間がどんなにがんばっても、神様は人間の命に対して決めているものがあるし、人の期待に対して応えてくれる存在ではない。神様に対する面当てぐらいの皮肉なイメージで僕は「神様のカルテ」という題名をつけているんですね。そのことを、そろそろ伝えておいたほうがいいかなと。

「大学病院は悪者だ」という誤解『神様のカルテ0』夏川草介に聞く2

ネットに残っているインタビュー記事も面白かったです。(作者による裏話的なもの、大好き)

▼ 『神様のカルテ 3』出版後

最初、文学的なこだわりは全部削除されました『神様のカルテ』シリーズの夏川草介に聞く1

▼ 『神様のカルテ 0』出版後

「医者の努力で患者が治った」という物語の嘘くささ『神様のカルテ0』夏川草介に聞く1

「大学病院は悪者だ」という誤解『神様のカルテ0』夏川草介に聞く2

それではまた、chiroでした。

7月の読書メーター
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神様のカルテ 3神様のカルテ 3
読了日:07月08日 著者:夏川 草介

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