2019年7月中に読んだ本

先月はひらすら上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」を読破していました。
NHKで放送されたドラマはちょっと気になっていたのですが、結局見ないままだったので、「守り人シリーズ」とはファーストコンタクト。

上橋先生の作品には『獣の奏者』ではじめて出会い、めっちゃ素敵、面白い! と思っていたものの間が空いてしまい、今回の「守り人シリーズ」は2回目の接触でした。

そんな「守り人シリーズ」、問答無用でおもしろかったです。
人類学を専攻されている先生ということもあるのか、底辺にながれているものが分厚いように思います。

さまざまな国々の、架空のものではありますが、風土や歴史や宗教や思想など、すんなり頭にはいってきます。

物語を追っていきながら、NHKでドラマ化されたキャストさんの顔ぶれも見ていたのですが、おお、どなたもしっくりくる! と感激しました。バルサ役の綾瀬さんのアゴは、そんなにがっしりではないですが(笑)

天と地の守り人でのチャグムの成長も胸アツですが、個人的には、「闇の守り人」がとりわけぐっときました。
ドラマでは吉川晃司さんがジグロを演じたそうですが、ピッタリだなと。

ドラマもちゃんと録画しておけばよかったといまさら悔やんでますが、レンタルかオンデマンドで見てみたいです。ドラマでは物語を圧縮するために原作のエピソードをやや前後したり重ねたりしているそうなので、順番としては、原作を読んでからでよかったんじゃないかなと自分を慰めながら(笑)

他には、上橋先生が対談されている本もおもしろかったです。
お母さまを看取られたときと重なりながら書かれた医師である津田先生との往復書簡も読み応えがありましたし、佐藤多佳子さん、荻原規子さんとおしゃべりしている『三人寄れば、物語のことを』も楽しそうで。

物語の構成の仕方とか、作家同士ならではの視点も話されていたりして、こういう感じなんだという一面が垣間見えたのが興味深かったです。
荻原規子さんの作品は読んだことがなかったのですが、この対談を読んでおもしろそう! と思い、『RDG』を次の読みたいリストにいれました。

児玉清さんの作家さんとの対談も、上橋先生はじめ、好きな作家さんが名を連ねていたので読みました。児玉清さんの守備範囲の広さがすごいなと感服でした。

そして、TBSラジオの宇多丸アフターシックスジャンクションでおなじみの三宅隆太さんの本。
スクリプトドクターという、日本ではまだ知名度が低いお仕事(迷路にまよいこんでしまった映画などの脚本を救うお手伝いをする)を(も)されているのですが、映画の場面場面をこう見ていく、削ぎ落として要素をつかまえていく、登場人物をどう動かしていくのかなど、普遍的でありつつも、脚本にたずさわる人ならではのテクニカルなお話もあったりして、読み通すのに骨は折れましたが、自分のなかの新しいチャンネルが少し開いた感じで楽しかったです。

7月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3352
ナイス数:15

天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)
読了日:07月29日 著者:上橋 菜穂子
天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33)天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33)
読了日:07月29日 著者:上橋 菜穂子
天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)
読了日:07月25日 著者:上橋 菜穂子
蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))
読了日:07月24日 著者:上橋 菜穂子
虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)
読了日:07月17日 著者:上橋 菜穂子
ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話
読了日:07月14日 著者:上橋 菜穂子,津田 篤太郎
闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)
読了日:07月14日 著者:上橋 菜穂子
児玉清の「あの作家に会いたい」児玉清の「あの作家に会いたい」
読了日:07月07日 著者:児玉 清
三人寄れば、物語のことを三人寄れば、物語のことを感想
作家さん同士で、お互いの作品の楽しさや素晴らしさ、登場人物のキャラや物語の構成についてキャワキャワ語られてて、とても楽しい本でした。
読了日:07月06日 著者:上橋菜穂子,荻原規子,佐藤多佳子
精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)
読了日:07月05日 著者:上橋 菜穂子
スクリプトドクターの脚本教室・初級篇スクリプトドクターの脚本教室・初級篇感想
「脚本」についての話であると同時に、脚本を書くうえで絶対に必要になってくる「自分との向き合い方」「自分の思考の癖を意識する重要性」などにもかなりのページがさかれており、それは脚本家だけに限らない内容なので、とても面白かった。
また、抽象化されたストーリの軸に目を向けることで、映画の見方も変わりそう。
読了日:07月02日 著者:三宅 隆太

読書メーター