先月はコロナ禍の影響が月末くらいからじわりと出始めていて、いつもお世話になっている図書館も利用制限がかかるようになってきていたため、読んだ本が少なめになりました。

先月は2冊。

1冊は、『流浪の月』で今年(2020年)の本屋大賞を受賞された凪良ゆうさんの『神さまのビオトープ』でした。
題名と装丁がかわいらしい本。

中身もぐいぐいさらりといける感じの文体なのですが、書かれていることはややホラー!?

読書メーターでの感想にも書いたのですが、いうなれば「禁断の」とされるような関係に身をとうじている人たちが出てきます。
でも、誰にも迷惑をかけてないんだからいいじゃないか、というのが根底にはあると思うのですが、個人的には、迷惑かけてないけど擁護はできないという登場人物もおり。

昨今の萌え絵をめぐるアレコレにも通じるなと思ったのですが、誰にも直接の迷惑はかけていないのだから批判するなと開き直ることで良しとするのではなく、各々が自分のかかえている業と向きあい、その加害性を自覚しておくことをすっ飛ばしてはならないだろうというのは、読んでいてすごく思いました。

そしてもう1冊は、ジェンダーに関する本『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』でした。

ポリコレポリコレいうけど、なにがどういけないのかわかんない…という人や、なんかモヤッとくるんだけどなにがどう引っかっているのかうまく言語化できない…という人におすすめ。

ホップ、ステップ、ジャンプの3段階で答えの詳細度が変わっていく構成になっていたので、さらりと把握したい人はステップくらいまで、引用文献なども込みでもう少しきちっと議論を読んでみたい人はジャンプまでというように、知りたいレベルに応じて読むことができます。

扱われているトピックも新しいですし、入門書として最適な1冊でした。

3月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:512
ナイス数:19

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問感想
ホップ、ステップ、ジャンプの3段階で書かれており、扱われているテーマも一度はツイッターなどで目にしたことがあるような題材。
参考文献も紹介されているし、入門として、とてもよかった。
読了日:03月21日 著者:一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同
神さまのビオトープ (講談社タイガ)神さまのビオトープ (講談社タイガ)感想
薄氷のうえに成り立っている幸せ。誰にも迷惑をかけないなら、好きに生きてもいい。なにを、だれを愛してもいい。ただ、この本に描かれている人たちは、そのような自分の狂気と向き合ったうえで、その結論を手にしている。
そこは、大きなポイントだと思った。
読了日:03月05日 著者:凪良 ゆう

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