三浦しをんさんが紹介されていて気になっていた柴田よしきさんの作品を読みました。

先月もKindle Unlimited をモリモリ活用。

なにか新しい作品ないかなと対象作品リストを眺めていたら、三浦しをんさんが『本屋さんで待ち合わせ』という本の感想エッセイ集(?)で紹介されていて読書メーターの読みたい本リストに入れていた柴田よしきさんの『小袖日記』が!

 

『本屋さんで待ち合わせ』は図書館本だったので手元になく、しをんさんがどういう感想を書かれていたかもほとんど覚えていないのですが、『小袖日記』は不倫が終わりヤケになっていたOLが雷に打たれて、『源氏物語』の執筆現場である平安時代にタイムスリップ、そこで源氏物語をベースとしたような事件にいろいろと巻き込まれ…といったお話です。読んでみた結果、期待通り面白かったです!

女性同士の連帯(シスターフッド)を描いているというか、平安時代と『源氏物語』という時代背景を借りつつも、女性として生きることの問題点があぶり出されているというか、現代社会への問題提起にもなっているというか。

私は『源氏物語』の大筋は大和和紀さんの『あさきゆめみし』で履修した口なんですが、あの一連の漫画で隠れテーマの様に描かれている「女性として生きるとは」「女性の幸せとは、自由とは」といった視点と共通するものを感じました。

そして『小袖日記』の次に読んでみた同作者の『風のベーコンサンド』という作品も、出てくるお料理が美味しそう〜という感想ももちろんあったのですが(笑)、同時に女性同士のおしゃべりの仕方や、個々が抱える問題に少し首をツッコミつつも踏み込みすぎない・踏み込ませない関係性のラインが個人的には心地よくて、一気読みしちゃいました。

その他、児童養護施設で育ったりさりさんが描かれている自伝的漫画「イツカミタアオイソラ」も一気読みさせていただきました。

またOURHOME Emiさんの新刊も店頭で。
あのホワイトと木とグリーンと黒のバランスが心地よさそう、真似したいなとしばしば思うのですが、難しいです。