2021年7月中に読んだ本
7月は図書館本がメインでした。
『RDG』などを書かれた萩原さんの初期作品の『空色勾玉』を読みました。読んでいて、最近結構基本設定が似ている作品を読んだ記憶が蘇ってきたのですが、あれはオマージュ作品的なものなのかな。
2つ目は、『獣の奏者』や「守り人」シリーズを書かれている上橋菜穂子さんが影響を受けた作品として挙げられていた、サトクリフ女史の『ともしびをかかげて』を読みました。
イギリスもたしかにさまざまな歴史があって、でも自分は知らないことがほとんどで。史実をベースにした創作物語なのですが、主人公の人生の変遷ぶりに、守り人シリーズのヒュウゴを思い起こしました。上橋さんの解説文も載っており、一度で二度美味しかったです。
最後は、梯久美子さんが書かれた小説家・原民喜の評伝『死と愛と孤独の肖像』を。梯さんの作品はどれも読み応えがあり、そして読みやすく、引き込まれやすく。まだ未読な作品がいくつかあるので、予約待ちしているところです。
原民喜さんは、遠藤周作さんのエッセイに書かれていた姿を知るのみで、生い立ちや少年・青年期、結婚生活、被爆された前後のことなどについては、この作品を読んで初めて知りました。
そして『夏の花』についても、読んだことがあったのですが、あまり記憶に残っていないので、今回の梯さんの評伝を読んで改めて、原さんが何を書き残さなければと思い、どのようにそれを作品に込めたのかを読んでみようと思わされました。
7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:907
ナイス数:11
原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)の感想
遠藤周作さんのエッセイで知った原民喜さん。その人生をあらためて知ったことで、あらためて夏の花を読んでみたくなった。
読了日:07月26日 著者:梯 久美子
ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)の感想
上橋菜穂子さんが影響を受けた本として挙げられていたことから読んだ。たしかに、守り人シリーズにもそこはことなく、どこかしら通じる気配があったかもしれない。特にヒュウゴとか。下巻も早く読みたい。
読了日:07月18日 著者:ローズマリ サトクリフ
空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)
読了日:07月07日 著者:荻原 規子
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