衆院解散からここ数日、俄然面白くなってきた
臨時国会の開催要求を無視し続けた末に、解散総選挙に打ってでた内閣ですが、現都知事が出てきて色々とかき回してくれたおかげで、局面が目まぐるしく変わってきました。
面白い、というか、ようやく誕生してくれたというか、選択肢が増えたというか、光が少しさしてきたというか。
寄り合い所帯でどっち付かず、なんなら与党寄りじゃないの?な態勢だった野党第一党が分裂して、ほんと良かったと思ってます。
立憲民主党の「立憲」の意味を誤解している方がいるので、こちらをシェアさせていただきます。https://t.co/xXBqRlU1CA #立憲民主党 pic.twitter.com/A6r0AaxDBp
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月4日
私が見てきた姿
これまでもちょいちょい書いてきていますが、私は現政権にはかなり批判的というか、一刻も早く退場してもらいたいと思っています。
支持政党を選択する上で、何を重視するかは人それぞれの問題ですが、私は、個人の思想や生き方・家族のあり方に介入しようとしてくる姿勢、”基本的人権の尊重なんて、そんなの馬鹿げてると思います”なんて主義主張の人達の集まりに舵取りを委任するのは、真っ平ゴメンです。
久しぶりの長期政権で、発足は円安や株高などで景気が少し上向きになった点はありましたが、将来的に少し希望が見えるぞ!という成果はないまま。
- 国際公約としていた、2020年までの財政健全化は結局見通し立たず
- 2017年までの待機児童0も先延ばし
- 女性が輝く社会(一億総活躍社会)とうたったものの、ジェンダーギャップ指数は悪化
法人税の引き下げは、国際的潮流からも致し方ない面はあるかもしれませんが、それにしても、「お友達」に優しい政権だったなという印象しかありません。
お金を積んで招致した東京オリンピック、強引な法案の決議、首脳サミットのスピーチでリーマンショック級などと突如言及して延期した増税、9条以外にも薄気味悪さしかない改憲案、解散劇の発端である森友・加計学園問題、公文書の廃棄(?)、云々かんぬん。
キャッチフレーズ(目標)は出すものの、未達項目ばかりで、5段階評価なら1か2かなという感じです、個人的には。
投開票日までに望むこと
TVのワイドショーはまったく見なくなったので、どういう報道がなされているか、自分の目では確認していませんが、誰がどうしたこうした、その思惑は?なんて話ではなく、各党が出してくる「公約・政策」についての解説を平等にして欲しいです。それこそ、両論併記、事実の報道ができるでしょと。
そして、各政党も、選挙受けの良い耳触りのよいお題目だけでなく、実現可能性についても、しっかり考えて練っておいていただきたいなと。
現役子育て世代としては、幼児教育の無償化や大学の無償化は(本当に実現してくれるなら)助かりますが、それよりも、先にやらねばならないことがあるのでは?と思います。
まず、幼児教育に関することであれば、無償化ではなく「待機児童0」を。
そして、少子化対策として、子どもを持ちたいと望む世帯が持てるように、たとえば、フランスが取ったような、扶養控除の拡大や妊娠・出産に関わる費用の一律化(なるたけ無償に近く)を。(フランスは無痛分娩デフォルトで無料ですよ!)
また電力関連の政策についても、原発0は結構ですが、実現にあたって、廃炉計画をどのように立てるのか、そして代替となる再生エネルギー政策をどのように舵取りしていくのか、など。(今日の日経新聞の1面にも載っていましたが、電力に関わるCO2排出量が日本は1990年代から変わらぬままで、世界の流れからだいぶ遅れつつあるそうです。)
あとは、日銀と行っている緩和政策の出口戦略をどのように考えているのか。
増税凍結という場合に、増大していく社会保障費との折り合いをどうつけていく予定なのか。
対外政策は、どういう路線で行くのか。
などなど。
題材はほんとに豊富なので、私も各党のマニフェストや発言内容を吟味して、大事な一票を投じたいと思います。うちの選挙区は、どういう顔ぶれになるのやら。
やることは1つ
世襲議員が多い、立候補するだけでも平均年収分(3〜400万)の供託金が必要、選挙活動まで含めたら数千万かかる、定年なし、女性議員比率がすこぶる低い、など。日本の選挙制度自体が、明治の「直接国税◯円以上納める、満30歳以上の男子」な世界から進歩しているか?というとかなり疑問ですが、
とにかく、少子高齢化かつ高齢層の方が投票率が高いなかで、未来を見据えた政治をしなくてはという空気を醸成していくには、選挙権の行使しかありません。
個人的には、利便性の高い場所に投票所が設置される「期日前投票」がオススメ。もしくは、秋なので、本投票日に、散歩がてら、一人で、二人で、家族で行くのもGood。
なんとしても、次の世代に、少しでも良くなった世界を引き継いでいきたいと思っています。