昨日・今日あたりから、多くの自治体で小中学校(一部、幼稚園)の休校がスタートしました。 まさに青天の霹靂な(ほぼ)首相個人による「要請」からはじまった今回の騒動ですが、とにかく安倍政権らしさが詰まりに詰まったものに見えます。

SNSでは「野党はいつまでも桜なんて言ってないで、COVID-19対策に協力して」的な書き込みをクルーズ船対応のころから見かけますが(1)、どう見ても協力を拒否しているのは与党ですし、「桜」の件でも、森友でも加計でも、お歴々の金銭授受についても、なんら法的な問題がないのであれば、出すもの出して、話すこと話して、呼ぶ人呼べば、すぐ終わる話でしょう。

それを「個人情報が」とか「廃棄しちゃって」とか「体調が」など、グダグダ言ってすっとぼけつづけ、引き伸ばしつづけているのが安倍首相を筆頭とする自民党(と公明党)なわけで。

今回のCOVID-19に関する対応もそうですが、安倍政権は「情報を隠す、勝手に決める、説明しない」。これに尽きます。

一時が万事、すべてがコレ。

  • 隠す
  • 隠さなくても黒塗り
  • 隠せなくなったら廃棄
  • 隠せなくなったら改ざん
  • 言葉の定義を変更

このくり返し。 これがどれだけあり得ないことか。

2/29の記者会見では、「私が決断した以上、私の責任において様々な課題に万全の対応を取る決意であります。」(2)などと言ってましたが、3/2の国会答弁ではさっそく、会見で(原稿のない)質問に答えず逃げるように帰宅した理由を広報官になすりつけてましたし。

そもそも、これまで一度でも「責任」とったことありましたっけ? 「適材適所」なはずだった大臣の任命責任だけでも、片手の指におさまるかどうか。

森友問題にしても、教育勅語を礼賛するような教育方針を売りにするような小学校の「名誉校長」に首相夫人がなろうとしていた、という時点で、もう引責辞任してもいいレベルだと個人的には思います。最低限、国民に陳謝するレベル。 それをまあ、大勢のひとを巻きこみ、命まで失わせ、言うことだけは勇ましく、自分は責任とらずにすっとぼけ。

さらには、いまや三権分立もかなぐり捨てて、検察の人事にまで口をはさんだわけですから、もうどっからどう見ても独裁政権でしょう。

▼ 7:48あたりからがハイライト。官邸の用心棒・黒川検事の功績の数々について。

そもそも、いったい全体、あんな世襲のゴロツキ集団をいつまでありがたがらないといけないのか。

「主権は国民にある」と日本国憲法に明記されている4ように、国のあり方に口をはさむ権利は個々人にあって、政治家なんてのはただの代表者。盲目的に従ったり敬ったりする筋合いは、これっぽっちもありません。

今回のCOVID-19流行から派生して、在宅勤務や休校で自宅にいる時間が長くなっている方がいらっしゃると思いますが、AmazonやHulu、Netflixなどを楽しむとともに、国会中継を流し見してみるのをオススメしたいです。(映像を見てると、ニヤニヤ笑いの閣僚たちに気分が悪くなるので、イヤホンだけのほうがいいかもしれません)

上の動画もそうですが、YouTubeのテレ東チャンネルでは、過去のものもノーカットで見れます。 「桜」問題の発端となった質疑とかも:
「桜を見る会」共産党が総理批判 | テレ東NEWS

日本は、民主主義も女性参政権も、第二次世界大戦後にアメリカから与えてもらったようなものなので、

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。 日本国憲法 第十二条

この重みをかみしめて、ぼそぼそ声ですが自分は声をあげていこうと思います。

「茶色の朝」を迎えたくなかったら、少しでもアレ? という段階から声をあげていくことが必要とされています。


1. まあ、COVID-19対策でお忙しいはずの安倍首相がわざわざ会食して意見交換された「ランサーズ」案件かもしれませんが。 
  1. 令和2年2月29日 安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ 

  2. 国家の意思や政治のあり方を最終的に決定する権利。〔「附音挿図英和字彙」(1873年)に英語 sovereignty の訳語の一つとして載る〕 (スーパー大辞林より) 

  3. 日本国憲法